- 2009年9月27日 16:37
- 読書
新潮社
待ちに待った「チャイルド44」の続編。
前作は怒濤の展開を綺麗に収め、最後に小さな希望を見せて終わった。
一つの作品としてかなりの完成度だったので、さて、どう繋げるのか...?
今回も史実と家族問題を軸に、壮大な物語を展開してくれました。
ただ、壮大過ぎて、展開が強引な所もあったかな?
グラーグ【労働収容所】の凄まじい環境と、そこに至り生きる人々の感情は、
前作スターリン体制時の重く暗い背景をそのまま引きずり、重厚。
その中で、レオは相変わらずのド根性で数々の危機を克服していき、償いも深める。
(相方の扱いが酷いんですが...)
原題は「The Secret Speech」で、グラーグ57の話は前半で終了。
後半はハンガリー動乱が中心で、ゾーヤとフラエラが大活躍。
その分、レオの存在感はかなり薄い。
家族とほろ苦い恋の話はとっても良いのですが、動乱の方がちょっと薄かったか?
なんとも入り込めなくて、ちょっと置いてきぼり...。
(フラエラは魅力的な人物なので、もっと描写が欲しかったなぁ。)
それでも、最後は前作同様にきっちり収めてしまう作者の力量は本物だと実感。
背景が大きくなった分、家族の話だけでは大風呂敷過ぎた...
というのが、素直な感想かな?
殆ど知らないロシア史の勉強にはなっています。
3部作という事で、次の時代背景は何になるのか?プラハの春か??
これにどう家族問題を絡めていくのか?
そして、レオとライーサの微妙な夫婦関係は続くのか?(実はココがかなり好き)
新潮社がまた強引な邦題を付けるのか?(笑)。
色々楽しみです。
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